地域のマンション情報手引き

「壁倍率5」って何だ

2011.09.30

「合板を貼った壁」と「筋交い入り壁」が実験用装置に固定されました。「合板を使った壁」は幅〇・九一メートル、高さが二・五八七メートル。この壁は建物の内部を部屋割りするときに使う内壁で、四ミリの厚さの合板を壁の両面に貼ったものです。これを二枚連続して並べてセットしました。一方、「筋交い入り壁」は在来の木造住宅で「壁倍率5」の「耐力壁」として使われる壁です。壁倍率とはどんなものなのでしょうか。この壁には、三寸角(九〇ミリ×九〇ミリ)の柱二本の間に、筋交いとして同じ三寸角の木材がたすき掛けに入っています。「じゃ、始めますか」という合同で、油圧により水平力を加える装置のスイッチか入りました。力が入るポイントはともに壁の上部です。装置の表示窓に示される数値が徐々に大きくなり、壁に加えられる力が強くなっていきます。まもなく「ちょっと待って」と装置をストップさせました。「これが建築基準法で規定する壁倍率による「壁の強さ」の基準単位です」と、小さな表示窓を示しました。そこには「二四〇」という数値が出ています。「耐力壁の強さ」には「壁倍率1」から「壁倍率5」まで五段階あります」と解説してくれました。「壁倍率1」は一平方メートル当たり一三〇キロの力を受けて変形しても元に戻る壁の強さを示し、この「壁倍率1」の耐力壁を使った長さ一間(一・八二メートル)の壁であれば、地震で「二四〇キロ」の水平力がかかっても元に戻る強さがあるというわけです。しかし、「合板を貼った壁」も「筋交い入り壁」も全く変化はありませんでした。

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